日産の記者会見

日産の記者会見

先日、ホンダと日産の経営統合が破談になったとのニュースがネットをはじめ、TVでも盛んに放送されておりました。

内部の人間ではないし、そこまで深くニュースを隈なく見てなかったので、改めて youtube で「日テレnews24 」で会見 Live を見ました。

僕が一番知りたかったのは、ホンダは当初から日産を子会社化する事を目的としていたのか?

です。

あるいは、当初は、予定していたとおり両社の経営状況を俯瞰的に鑑みて対等関係で行く予定だったが、その2ヶ月の間に何か新たな(日産側の経済的問題 or 経営者マインド問題等、ホンダに取って何らかのよろしくない理由が)見つかったのか?

もし、仮にそうだとした場合でも、グローバルカンパニーならそのような事は隠す事はできず(誤魔化す事などはほぼ難しく)それとも、ゴーンのようなケースが起きる組織体質があったのか、だからホンダはそれらを理由に子会社を提案したのか?

昨年末12月の会見から約2ヶ月、その間に何か決定的な事が起きたのは間違いないと思いますが、12月から約2ヶ月間の間に何が起こったのか?

youtube で会見を改めて見て、1つ思った事は、日産は1社では建て直しは難しいだろうといういう事です。

記者会見を見る限り、冒頭では内田社長が短く事の経緯を話し、すぐに隣に座る財務のトップ(外国人:英語話者)パパンという人物にバトンタッチしましたが、テレビのLive中継では同時通訳も入らず、これではメインでニュースを見ている日本人には「?」な感じで、何か内田社長の(英語でグローバルカンパニーな感じを出して煙に巻く)意図的な物を感じました(司会進行者も英語話者で、質問するのは挙手している日本人記者って、どう考えても違和感がありました。)

本当に、建て直しをする気があるのか?

2024年度の決算を見てみると、プライドとか言っている場合では無いのでは?と思いました。

※2024年4〜12月連結決算

ホンダ
 売上高:16兆3287億円
 営業利益:1兆1399億円(前年同期比6%増)
 当期純利益:8052億円(前年同期比:7%減)※ 中国事業不振が重荷

日産
 売上高:9兆1432億円(前年同期比0.3%減)
 営業利益:640億円(前年同期比87%減 ※前年度 4784億円)
 当期純利益:52億円(前年同期比98%減 ※ 前年度3254億円)

結論として、ホンダも実際に日産と協議に入り、日産経営陣と言葉を交わす中で、これは対等での経営では無理だ、と判断したんだと思いました。要は、パスポートも持っていない人間に、海外旅行の良し悪しを聞いても意味が無いと思い、このままだと経営をおかしくすると判断したんだろう、と思いました。

この会見は一体、誰の為の会見だったんだろう?

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