SHIFTPOiNTが「カビなしコーヒー」を世に送り出してから、まもなく2年目を迎えます。
立ち上げからの1年目は、完全にオンラインのみの販売。
自社ECサイトやAmazonでの展開に注力し、少しずつリピーターの方々にも恵まれるようになりました。全国各地から「美味しかった」「調子がいい」「もう手放せない」といった声をいただき、画面越しに確かな手応えを感じていました。
── リアルに触れてはじめて見える、表情と反応 ──
そこで、今年はオンラインとオフラインの交差点を作ろうと思い、店頭販売も開始しました。京都のマーケットイベントや自然派の産直販売所で、実際にお客様と会話をしながら販売を行っています。
この変化は、想像以上に大きな学びをもたらしてくれました。
ある人は、「へぇ、カビってコーヒーにもあるんだね」と驚き、
またある人は、「うちは子どもにも飲ませてるから、これはありがたい」とじっくりと話を聞いてくれました。
香りを確かめて、成分を読み、試飲して「じゃあ、これにするわ」と決めるまでの間に、
オンラインでは得られなかったお客様の顔つきの変化を、何度も目の前で見ることができたのです。
── 良いもの=売れる、ではない現実 ──
私たちは、原材料にも製法にも自信があります。カビ毒対策の技術も、焙煎設計も、コンセプトも、日々研ぎ澄ませてきたつもりです。しかし、それでも店頭ではこう思うことがあります。
「伝わらない限り、それはただの“自己満足”でしかない」と。
どれだけ想いを込めた商品であっても、それが価値として伝わらない限り、お客様の手には届きません。
つまり、
良い商品を作っただけでは、意味がない。
届け方、伝え方、そして誰に届けるのか──
ここを磨いていかなければ、どれだけ中身が良くても“選ばれない”のです。
オンラインも、オフラインも。向き合う先は「市場」=人
オンライン販売は、広く、早く、効率的。
オフライン販売は、濃く、深く、信頼が積み上がる。
どちらにも強みと難しさがあります。
でも、どちらを選ぶにせよ、最終的に向き合うべき相手は同じです。
それは「市場」ではなく、「人」そのもの。
画面越しでも、目の前でも、SHIFTPOiNTが本当に届けたいのは、
「あなたの身体にとって、本当に安心できる一杯」です。
その想いを、これからも手を変え品を変え、伝えていきます。
だから今日も、オンラインでも、オフラインでも、“とことん、お客様と向き合う”。
それがSHIFTPOiNTの、変わらぬ姿勢です。