◆ 友人との食事後、考えた事
先日、友人と食事をしていたら、「違和感」という言葉が飛び出してきました。食事後、別れたあとの帰り道に、改めてその言葉を思い巡らせていたら、「先入観」という言葉がカウンターで僕の中に浮かび上がってきました。
まず、「違和感」。一言で言うと、日常の判断の中で、ふと胸に小さな「引っかかり」を覚えることがありますが、ソレです。
一方で、経験や固定観念から「きっとこうに違いない」と思い込んでしまうのが「先入観」。似ているようで性質はまったく異なります。違和感は未来を守るサイン、先入観は未来を閉ざす壁。この違いを理解することが、人生の舵取りを大きく変えるのでは? と大胆な仮説が僕の中で立ちました。
◆ 違和感は未来を守るシグナル
違和感とは「まだ言葉にならないけれど、何かおかしい」と感じる直感。未来から届く“危険察知”のメッセージです。例えば、取引先の態度が少し違う、同僚の行動に説明のつかない不自然さを覚えるー これを「気のせい」と流すか、「何かあるかも」と立ち止まるかで未来は変わります。
僕自身、過去に違和感を軽視して痛みを味わいました。役員として事業を執行していた前職ではカーパーツの販売が順調に伸びていました。ところが、そこには特殊な立場の人物がいました。
「正社員でありながら、同時にオーナーでもある」人物。中国人で会社設立時に資金を出しており、“社員”と“オーナー”の二重構造を持っていました。
僕は当時、事業の成長に一心不乱に取り組んでおり、違和感を感じつつつも、深掘りせず走り続けた結果、気づけば自分が手がけていた事業を横取りされる形となりました。この話の詳細は別記事で触れますが、もっと早く違和感に耳を傾けていれば結果は違ったかもしれません。
◆ 先入観は未来を狭める鎖
一方で先入観は、自分の頭の中にあるフィルターで未来を決めつけてしまうことです。「この人はこうだから信用できない」「文系だから無理」「もう年齢的に遅い」――これらはすべて先入観。事実を深掘りする前に思い込みで未来を狭めてしまいます。
違和感と先入観を混同すると、本当に危険なサインを無視する一方で、未来を開くチャンスも逃してしまうのです。
◆ この2つの違いは?
僕の中でこの言葉が混じり合っているポイントがあったのですが、改めて考えると、すっきりと線引きができました。
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違和感は未来の羅針盤:どんなに小さなものでも無視せず、立ち止まって検証することが未来を守る。
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先入観は未来を閉ざす鎖:決めつける前に本質や事実に目を向けることが可能性を広げる。
違和感は未来を守るシグナル、先入観は未来を閉ざす壁。僕は違和感を軽視し事業を失った苦い経験をしましたが、その体験があったからこそ今は違和感を信じる大切さを学び、カビなしコーヒー を軸にして、多くの人々の健康につながる商品開発という、新しい挑戦を続けています。
これから先、もしあなたが選択に迷ったときは胸に浮かぶ小さな違和感を大切にしてください。それは未来から届く、あなたを守るサインなのです。