コーヒーの味について - SHIFTPOiNT|公式ストア

コーヒーの味について

◆ 本物の「カビなしコーヒー」ができるまで

SHIFTPOiNTは「生豆クリーンテクノロジー®︎」を独自に開発し、スペシャルティコーヒーと掛け合わせることで、3年という時間をかけて日本初の「本物のカビなしコーヒー」を形にしました。販売を開始してからは、リピーターとしても増え、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。日々の一杯に選んでいただけることが、僕にとって大きな励みになっています。

◆ 苦味=雑味?という仮説

開発の過程で、僕の中にひとつの仮説が浮かびました。「コーヒーの苦味は、もしかすると雑味なのではないか?」というものです。欠点豆やカビ豆を取り除く工程を繰り返しながら、その山となる豆を見ているうちに、ふと頭の中に降りてきたのです。焙煎後に感じる強い苦味は、じつはクリーンでない豆がつくる雑味なのではないか、と。

科学的に見れば、コーヒーの苦味には主に3つの成分が関わっています。クロロゲン酸ラクトン、フェニルインダン、そしてカフェインです。とくにフェニルインダンは深煎りになるほど生成され、強い苦味を生み出します。ところが、この「苦味」をどう受け止めるかは、人それぞれの体質や味覚の感度に大きく左右されるのです。

◆ 体験談が裏付けた気づき

実際に「SHIFTPOiNTのカビなしコーヒーなら飲める」という声をいただくようになりました。今までコーヒーを飲むと頭痛や胃もたれが起きていたのに、このコーヒーは大丈夫だった、と。ある方は「ブラックでも自然に飲めるようになった」と言ってくれました。普段コーヒーを飲まない父が「おい、これおかわりあるか?」と口にしたのも、僕にとって象徴的な出来事です。

このブログ、2025年9月25日に書いているんですが、先日、祇園mind に対して、ものすごく嬉しいレビューもいただきました。

祇園mind は浅煎りなのですが、カビなし× 浅煎り、という製品は日本には無いので、ご購入して頂きました。ご購入者様は 祇園mind だけは飲んでも動悸がしない、とおっしゃってくださります。こういうレビューは本当に励みになります。

つまり、飲めない理由は「体が弱いから」ではなく、むしろ「雑味を含んだコーヒーを飲んでいたから」かもしれない。この仮説は、自分自身が数年間カビなしコーヒーを飲み続け、体調や腸の感覚を観察する中で、確信へと変わっていきました。

◆ 敏感な人には「違い」がわかる

身体が敏感な人にとっては、この違いはすぐに分かります。胃に重さが残らない、スッと身体に入っていく、飲んだ後に体が軽い。小さな感覚の違いですが、それこそが本物の証です。そして、その小さな違いが日々の快適さや健康につながっていくのです。

◆ 一方で「値段」で選ぶ人も

もちろん、すべての人が同じように違いを感じ取れるわけではありません。体が強い人にとっては、そこまで敏感に反応することがなく、味や体感の差が小さく思える場合もあります。実際、コーヒーは焙煎という工程を経ると、香りや味の個性が均されてしまい、専門的な知識や経験がなければ判別は難しい。だからこそ、多くの人は「値段」を基準に選ぶのです。

◆ 焙煎が生む「均質化」と市場の現実

焙煎という工程は、コーヒーを美味しくする一方で「均質化」をもたらします。浅煎りから深煎りへと移る中で個性は変化しますが、ある一定のラインを超えると差は感じにくくなる。その結果、市場には「見た目や言葉を真似た商品」でも一定数売れてしまうという現実があります。いわば「サル真似」でも、ある程度は通用してしまうのです。

◆ 本物を選ぶということ

ただ、それでも敏感な人は必ず気づきます。本物とそうでないものの差は、飲んだその時だけでなく、体の反応として現れるからです。胃が軽い、気分が前向きになる、毎朝続けられる。こうした小さな積み重ねが、やがて大きな差となって人生に影響を与えます。

コーヒーはただの嗜好品ではなく、毎日の習慣を支えるもの。だからこそ、あなたが選ぶ一杯が「借り物の言葉」で作られたものか、それとも本当に身体を想って作られたものか。その違いは、必ず未来のあなたに返ってくるはずです。

◆ だからウンチクが語られる

書きながら思いましたが、僕が今こうして書いていることも、ある意味では「ウンチク」かもしれません。コーヒーは味覚、体質、好み、生活習慣など多くの要素が絡み合うため、あれこれ語られやすい飲み物です。

ただ、今回あえて綴ったのは、少しずついただいているフィードバックと、自分自身の体調の変化を通じて、「仮説」が「確信」に変わってきたからです。これは僕にとって大きな発見であり、備忘録としても残しておきたいと思いました。

みなさんは、コーヒーにどんな「違い」を感じておられるでしょうか。

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